睡眠時無呼吸症候群と歯ぎしり(ブラキシズム)の関連性を示唆するいくつかの研究報告があります。
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睡眠実験室において、睡眠時無呼吸症候群の患者の無呼吸と歯ぎしりを測定した研究によると、歯ぎしりの多く(68%)は無呼吸とともに観察されたそうです。
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睡眠時無呼吸症候群の患者を臨床的に評価した結果、歯ぎしりをしている者の割合が高かった(50〜82%)そうです。
睡眠時無呼吸症候群と歯ぎしりの関連性は、科学的にはまだ解明されていません。しかし、睡眠時無呼吸症候群と歯ぎしりを併発している患者が多い以上、総合的に治療を進めていかなければならないと思います。
上の写真は、歯ぎしり用の上顎のナイトガードです。通常の歯ぎしりの場合、このようなナイトガードを就寝時に使用します。しかし、歯ぎしりの患者様の中には、いびきで困っている方も意外と多いのです。岡永歯科では、そのような患者様に対して、ナイトガードを上・下顎に作り、かみ合わせを調整して固定するようにしています(その際、ナイトガードが、スリープ・スプリントとしても機能するように上・下顎のナイトガードを固定します)。
以上のように作った上・下顎のナイトガードは、スリープ・スプリントの機能を兼ね備えたもので、歯ぎしりといびきに効果があります。言い換えるならば、歯ぎしり・いびき用ナイトガードです。
保険でスリープ・スプリントを作ろうとすると、病院に入院して睡眠時無呼吸症候群の確定診断を受けなければなりません。結構、面倒なのです。そこで、岡永歯科では、重症ないびき(睡眠時無呼吸症候群)でない患者様には歯ぎしり・いびき用ナイトガードをお勧めしております。
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